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shohin2011

献身

2011/6/17

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いなくなった人たちは
まだ見つからない。

サムライたちが
胸まで水に浸かって
はたらいている。

あるサムライはこう言っていた。
「最初の何日かは泣きながら仕事をした。
あまりに悲惨な光景に堪え切れなかった」

サムライたちは
この国に住む人たちのために
今日も命をはっている。

ぼくは運転手をする。

ぼくはぼくにできる事を一生懸命する。
それしかないじゃないか。

そう信じている。

世界は相変わらずだ。
極楽蜻蛉にはいかない。

ぼくはぼくの仕事をする。
運転手をする。

心はサムライ。

その時が来れば
大切な人のために命をはる。
そうありたい。
--
小品No.186

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