shohin2001 祈り 2001/04/16 夜の闇を裂き、新幹線は走る。 祭りは終わった。 昨日と違う一日があることを確かに見せてくれた。 華やかに、艶やかに、祭りはその幕をひいた。 窓の外は街の灯りがちらほら。 つぎつぎと後ろにとんでいく。 明日からまたいつもの一日が始まるのだろう。 けれどそればかりではない。 予期せぬ出来事がおこる。 思いもよらぬシーンを見る。 それは美、それは魅、それは惑、それは小さな奇跡。 私は感謝する。感謝のいのりを密かに捧げる。 女神に。 安らぎを、慰めを、ありがとう。 こうして私はひとり年老いていく。 夜の闇を裂き、新幹線は流星のように走っていく。 |